清水町は15日、同町堂庭で建設を進めていた町図書館・保健センター複合施設が完成し、関係者が開館式を行って新たな文化健康拠点の誕生を祝った。愛称は、町民が交流し合う「素晴らしい場所」という意味の古語を冠した「まほろば館」に決まった。
施設は鉄骨造り2階建てで延べ床面積約2500平方メートル。図書館は蔵書数が7万9千冊で、13万冊の収納能力を備えた。こども図書館や清水町出身の絵本作家宮西達也さんの特設コーナーもある。
保健センターは妊娠や特定健診などに保健師らが応じる相談室3室を設けた。交流スペースには健康チェックができる健康機器を用意した。地震など災害発生時は医療救護所として活用する。
町は施設の老朽化や、機能の向上などを図るために2017年から整備を始めた。愛称は町民から募集し、198点の中から大野ひとみさん(13)と杉山景奈さん(20)の案が選ばれた。
式典でテープカットした関義弘町長は「笑街健幸都市の実現に向けた拠点となってほしい」と話した。