脚付け根から心臓に人工弁 富山大が成功


富山大病院(富山市)は8日、心臓に取り付けた人工弁が機能しなくなった重症心不全患者に、脚の付け根の静脈から挿入したカテーテル(細い管)を使って新たな人工弁を設置する日本初の手術を実施し、成功したと発表した。体への負担が少なく、大掛かりな手術が難しい重症患者らへの新手法として期待できるという。手術を担当した同病院循環器センターの上野博志講師によると、人工弁は10~15年程度で劣化するため、再手術で新たな弁を取り付ける必要がある。ただ重症だったり高齢だったりすると、開胸手術が難しいケースがある。今回の手法は、脚の付け根からカテーテルを挿入するため、開胸手術は不要。これまで胸に小さな穴を開けてカテーテルを挿入する手法の報告もあったが、今回は、さらに負担が軽いという。

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