LINEでメタボ指導 県、熱海市でモデル事業


静岡県は無料コミュニケーションアプリ「LINE」を活用した保健指導をモデル事業として始めた。メタボリックシンドロームの該当者や予備群を減らすため、国保の健診の後、遠隔で面接・指導する。モデル事業の対象は熱海市の国民健康保険加入者。県が配布したQRコードからLINEに入る。「静岡県 特定保健指導ナビ」を「友だち」に追加し、「予約」から健診希望の日時を選ぶ。当日はLINEビデオで聖隷健康診断センター(浜松市)とつないで、保健師らと面談する。そのうえで「休肝日をもうける」「週に1度は運動する」などの目標を設定。履行できているかどうか、AIチャットボットがLINEの会話機能を使って、定期的に声をかける。8日から予約を開始し、15日から保健指導を始める。3月中旬まで続け、不具合がないか検証する。その後、ほかの市町にも活用を広げる予定だ。県の特定保健指導の実施率は19・7%(2017年度)で、全国平均を下回る。主な理由は「仕事が忙しくて時間がとれない」「健診センターが遠い」など。県は「LINEの活用により、いつでも、どこでも保健指導が受けられるようになる」とし、実施率45%を目指す。(阿久沢悦子)

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