静岡県藤枝市で1日、消防の救急車に代わり、市立総合病院の救急車を軽症高齢者搬送に使う実証実験が始まった。同様の実験は北九州市に続き全国2例目。高齢化に伴い、消防署の救急車による救急搬送が増加し、重症患者の搬送業務を圧迫している。一方、市立総合病院の救急車は県立総合病院などへの転院で週2回ほどしか使われていなかった。実験は病院救急車の有効活用と、消防を退職した救急救命士の再雇用が主な狙いだ。市は志太消防本部の元救急救命士の塚田静馬さん(63)、嶋崎英逸さん(65)、丸山茂さん(66)を雇用。病院救急車に乗り込んでもらい、医師や看護師は同乗しない。市内の老人健康保健施設、有床…