コロナ禍での病院受診状況 オンライン診療を受けたことがある人は2.4%のみ


新型コロナウイルスの影響で、電話・オンライン診療のサービスを始めたところは多い。しかし、実際にはどの程度普及しているのだろうか? クロス・マーケティング(東京)は、全国の20~69歳の1,100人を対象に「電話・オンライン診療に関する調査」を実施した。その結果、電話・オンライン診療を受けたことがある人は2.4%にとどまっていることが分かった。「受けたことはないが、今後受けてみたいと思う」と答えた人は37.4%。反対に、「今後も受けないと思う」という慎重派は60.3%もいた。電話・オンライン診療で「不安に思う点」(三つまで)を聞いたところ、一番は「診断できる範囲が分からない」(36.9%)だった。2番目の「正確な診察・診断をしてもらえるか不安」(33.0%)と合わせて、実際にどのような診察内容であるか分からないことから来る不安感が強いようだ。「受診方法が分からない」は22.3%。「症状をうまく説明できるか・伝わるか不安」という人も21.5%いた。オンライン診療が不安であれば通院するかというと、このコロナ禍で「病院に行くことへの抵抗感がある」人は60.6%。特に20代女性(72.7%)で抵抗感が強い一方で、40代と60代の男性(47.3と50.9%)は比較的抵抗感が低いことが分かった。オンライン診療は実際の対面診療と比べて多少制限はあるかもしれないが、受診方法や薬の受け取り方など、サービスの基本を周知する必要がありそうだ。

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