KaryopharmとMenarini Groupが、骨髄線維症の治療薬としてセリネクソールが欧州委員会から希少疾病用医薬品に指定されたと発表


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【ニュートン(米マサチューセッツ州)、フィレンツェ(イタリア)2022年11月1日PR Newswire=共同通信JBN】新たながん治療のパイオニアである商業期製薬会社Karyopharm Therapeutics Inc.(Nasdaq:KPTI)と、株式非公開の国際的大手製薬会社Menarini Group(「Menarini」)は1日、骨髄線維症(MF)の治療薬としてセリネクソール(selinexor)が欧州委員会(EC)から希少疾病用医薬品に指定されたと発表した。セリネクソールは、2022年5月に米食品医薬品局(FDA)からMFで希少疾病用医薬品指定を受けている。Karyopharmは現在、ファースト・イン・クラスのXP01阻害剤セリネクソールを、治療歴のあるMF患者の単剤療法で、治療歴のない患者にはルキソリチニブとの併用療法で評価中である。KaryopharmとMenariniは2021年12月、Menariniが欧州経済領域、英国、スイス、独立国家共同体(CIS)諸国、トルコ、中南米において、現在および将来の全適応症でNEXPOVIO(R)の商品化に責任を持つ独占ライセンス契約を締結した。欧州における商品化活動は全て、Menariniの100%子会社Stemline Therapeutics B.V.が主導している。
 
Karyopharm最高医学責任者のReshma Rangwala医学博士は「セリネクソールが骨髄線維症治療薬としてECから希少疾病用医薬品に指定されたのは大変うれしい」「先ごろFDAから希少疾病用医薬品に指定されたのに続く今回の指定で、この悲惨な疾患向けのセリネクソールのような新規作用機序の薬剤に対する満たされていないニーズの大きさが一層明白になった。当社の臨床計画は順調に進んでおり、MF向けのセリネクソールの開発を引き続き進めていきたい」と語った。
 
Menariniで欧州・中東・アフリカ(EMEA)の腫瘍領域の医務責任者を務めるOlivia del Puerto医学博士は「骨髄線維症は治療困難なやっかいな骨髄疾患で、治療の選択肢は限られているが、当社はKaryopharmと提携し、患者に新たな治療法を提供するべく全力を尽くしている。良好な試験結果および規制当局の承認が出れば、欧州の骨髄線維症患者にセリネクソールを届けられる可能性があるというのは非常にうれしい」と語った。
 
▽欧州医薬品庁(EMA)の希少疾病用医薬品指定について
 
欧州連合(EU)内の希少疾病用医薬品指定は、欧州医薬品庁(EMA)希少疾病用医薬品委員会が出した肯定的見解を欧州委員会が採択して行われる。EMAの希少疾病用医薬品指定は、生命を脅かす疾患や慢性的な衰弱をもたらす疾患で、EU内の患者数が1万人に5人未満である場合に、その治療法の開発企業が利用できる。EMAの希少疾病用医薬品指定基準を満たした医薬品は、EU内で製品承認後10年間の独占的販売権、申請手数料の減額、一元化された販売承認手順へのアクセスなどの財政・規制上の優遇措置が受けられる。
 
▽MFについて
 
MFは、血液細胞の正常な産生を阻害する、まれなタイプの骨髄がんである。骨髄に広範な瘢痕化が起こり、脱力感や疲労感をもたらす重度の貧血を引き起こす。骨髄の瘢痕化により血小板の数も少なくなり、出血のリスクが高まる。MFは男女同数に発症し、年齢に関係なく発症するが、通常は50歳以上の人が発症する。米希少疾病協議会(NORD)によると、米国での発症率は10万人当たり1.5人、北欧諸国では調査に基づき10万人当たり0.5人と推定されている(注 1)。
 
▽NEXPOVIO(R)(セリネクソール)について
 
米国でXPOVIO(R)として販売されているNEXPOVIO(R)は、欧州委員会により、以下の腫瘍適応で承認されてきた。(i)少なくとも4回の前治療歴があり、少なくとも2剤のプロテアソーム阻害剤、2剤の免疫調節剤、1剤の抗CD38モノクローナル抗体に対して難治性で、直近の治療で疾患の憎悪が認められた多発性骨髄腫の成人患者を対象とする、デキサメタゾンとの併用治療(ii)少なくとも1回の前治療歴のある多発性骨髄腫の成人を対象とするボルテゾミブ、デキサメタゾンとの併用治療。NEXPOVIOの販売認可は、EU加盟国およびアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、北アイルランドで有効である。ドイツでは、2022年10月1日からNEXPOVIOが市販されている。
 
NEXPOVIOは、ファースト・イン・クラスの経口エクスポーティン1(XPO1)阻害剤である。NEXPOVIOには、核外輸送タンパク質エクスポーティン1(XPO1、CRM1とも呼ばれる)に選択的に結合し、阻害する機能がある。NEXPOVIOは、腫瘍抑制タンパク質、成長制御タンパク質、抗炎症タンパク質の核外輸送を阻害、これらタンパク質が核内に蓄積され、細胞内の抗がん活性が高まる。こうしたタンパク質が強制的に核内に保持されることで、そのままではDNAに重大な損傷を受けたがん細胞が無制限に増殖・分裂し続けるのを許してしまう発がん経路の増加を妨害できる。
 
NEXPOVIO(R)の製品特性概要および欧州公開医薬品審査報告書については、https://ec.europa.eu/health/documents/community-register/html/h1537.htm を参照。
 
情報の全文は、XPOVIO/NEXPOVIOが認可されている各国の処方情報を参照。
 
重要な安全情報
 
禁忌:
セリネクソールに対する過敏症。
 
特別な警告と使用上の注意:
 
推奨される併用療法
治療期間中は、十分な水分とカロリーの摂取を維持するよう患者を指導すること。脱水症のリスクのある患者には、静脈内水分補給を検討すること。
 
NEXPOVIO(R)による治療前および治療中は、5-HT3拮抗薬と他の制吐薬のいずれか、または両方による予防的併用治療を行うこと。
 
血液:
ベースライン時、治療中、および臨床的兆候により、患者の全血球計算(CBC)を評価すること。治療開始後2カ月間は、より頻繁にモニターすること。
 
血小板減少症:
血小板減少事象(血小板減少症および血小板数の減少)は、セリネクソール投与中の成人患者において頻繁に報告されており、重篤化する可能性がある(グレード3/4)。出血の徴候や症状がないか患者をモニターし、速やかに評価すること。
 
好中球減少症:
セリネクソールの投与では、重度の好中球減少症(グレード3/4)が報告されている。好中球減少症の患者は、感染の兆候がないかモニターし、速やかに評価すること。
 
胃腸毒性:
吐き気、嘔吐、下痢が重症化する場合があり、制吐薬や止瀉薬の使用が必要になる可能性がある。
 
体重減少と食欲不振:
ベースライン時、治療中、および臨床的兆候により、患者の体重、栄養の状態や量をチェックすること。治療開始後2カ月間は、より頻繁にモニターすること。
 
錯乱状態やめまい:
めまいや錯乱状態が問題となるような状況を避け、めまいや錯乱状態を引き起こす可能性のある他の医薬品を医師の適切な助言なしに服用しないよう患者を指導すること。症状が治まるまで、運転や重機の操作をしないよう患者を指導すること。
 
低ナトリウム血症:
ベースライン時、治療中、および臨床的兆候により、患者のナトリウムレベルをチェックすること。治療開始後2カ月間は、より頻繁にモニターすること。
 
白内障:
セリネクソールは、白内障の新規発症または増悪を引き起こす可能性がある。臨床的兆候により、眼科的評価を行うこともある。 白内障は、医学的ガイドラインに従い、必要に応じ手術を含めて治療すること。
 
腫瘍崩壊症候群(TLS):
セリネクソール治療を受けている患者では、TLSが報告されている。TLSのリスクが高い患者は、注意深くモニターすること。組織のガイドラインに従って速やかにTLS治療を行うこと。
 
生殖能力、妊娠、授乳
 
妊娠可能な女性/男女の避妊:
妊娠可能な女性および生殖能力のある成人男性患者には、セリネクソールによる治療中およびセリネクソールの最終投与後少なくとも1週間は、有効な避妊手段を用いるか性交を控えるよう助言すること。
 
妊娠:
妊娠中の女性へのセリネクソール使用に関するデータはない。セリネクソールは、妊娠中および避妊をしていない妊娠可能な女性には推奨されない。
 
授乳:
セリネクソールおよびその代謝物が母乳に排出されるかどうかは不明である。母乳で育てられた子供へのリスクは排除できない。セリネクソールによる治療中および最終投与後1週間は、授乳を中止すること。
 
望ましくない影響
 
安全性プロファイルの概要
 
セリネクソールとデキサメタゾンの併用療法で最も頻度の高い副作用(30%以上)は、吐き気、血小板減少症、疲労、貧血、食欲低下、体重減少、下痢、嘔吐、低ナトリウム血症、好中球減少症、白血球減少症だった。
 
最も多く報告された重篤な副作用(3%以上)は、肺炎、敗血症、血小板減少症、急性腎障害および貧血だった。
 
主な副作用の説明
 
感染症:
非血液学的毒性で最も多かったのは感染症だった。上気道感染症と肺炎が最も多く報告された感染症で、報告された感染症の25%が重篤、治療を受けた成人患者の3%に致命的な感染症が起きた。
 
高齢者
 
75歳以上の患者は、副作用による投与中止の発生率、重篤な副作用の発生率、致命的な副作用の発生率が高かった。
 
疑わしい副作用の報告
 
医薬品の承認後、疑わしい副作用を報告することは重要である。医薬品のメリットとリスクのバランスを継続的に監視することが可能になるからである。医療従事者は、副作用が疑われる場合、添付文書Vに記載されている国の報告システムを通じて報告してほしい。
 
▽Karyopharm Therapeutics(カリオファーム・セラピューティクス)について
Karyopharm Therapeutics Inc.(NASDAQ:KPTI)は、新たながん治療を開拓している商業期製薬会社である。Karyopharmは創業以来、腫瘍形成の根本メカニズムである核外輸送調節異常に対処するために開発された経口選択的核外輸送阻害剤(SINE)化合物技術で業界をリードしてきた。Karyopharmの主力SINE化合物で、ファースト・イン・クラスの経口エクスポーティン1(XPO1)阻害剤「XPOVIO(R)(セリネクソール)」は、米国で認可を受け、同社が3つの腫瘍適応で販売しているほか、欧州、英国(NEXPOVIO(R)として)、中国、シンガポール、カナダ、イスラエル、韓国、オーストラリアをはじめ、さまざまな適応で規制当局が認可している地域や国が増えている。Karyopharmは、多発性骨髄腫、子宮内膜がん、骨髄異形成症候群、骨髄線維症など、満たされていない高いニーズのある複数のがん症状を標的とする重点的開発パイプラインを有している。当社の人材、科学、開発パイプラインの詳細については、www.karyopharm.com を参照するとともに、Twitterの@Karyopharm およびLinkedInで当社のフォローを。
 
▽Menarini Group(メナリニ・グループ)について
Menarini Groupは、売上高40億ドル超、従業員数は1万7000人を超える国際的な大手医薬品・診断薬企業である。Menariniは、満たされていないニーズの高い治療分野に重点を置き、腫瘍、心臓疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、感染症、糖尿病、炎症、鎮痛用の製品を提供している。18の生産拠点と9の研究開発センターを有するMenariniの製品は、世界140カ国で販売されている。詳細については、www.menarini.com およびLinkedInを参照。
 
XPOVIO(R)およびNEXPOVIO(R)は、Karyopharm Therapeutics Inc.の登録商標である。本リリースで言及されているその他の商標は、それぞれの所有者に帰属する。
 
(注 1)NORD, Rare Disease Database, Primary Myelofibrosis, Accessed on 10/4/22, https://rarediseases.org/rare-diseases/primary-myelofibrosis/
 
Logo: https://mma.prnewswire.com/media/652491/MENARINI_Group_Logo.jpg
 
ソース: Menarini Industrie Farmaceutiche Riunite
 

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