訪問看護ステーション求人倍率 3倍超 公益社団法人日本看護協会


ナースセンター分析結果公益社団法人日本看護協会(東京都渋谷区)は2月17日、「2019年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」を公表。訪問看護ステーションの求人倍率が「3.10倍」と最も高い結果となった。2019年度のナースセンターに登録している求人数は15万8602名、求職者数は6万7710人。全体の求人倍率は2.34倍で16年度以降は一定の水準で推移している。特養・老健も1倍超え施設種類別の求人倍率では、「訪問看護ステーション」(3.10倍)、「病院(20~199床)」(1.99倍)、「病院(200~499床)」(1.64倍)、「介護老人福祉施設(特養)」(1.26倍)、「病院(500床以上)」(1.15倍)の順で、訪問看護ステーションが最も高い施設種類となっている。訪問看護ステーションについては、ナースセンターに登録している求人施設数3424事業所、求人数1万5367人。一方で訪問看護ステーションを希望する求職者は4962人にとどまっている。訪問看護ステーションの求人の状況をみると、求人数、求人施設数、求職者数いずれも増加傾向にある。求人倍率は19年度の3.10倍に対し、16年度は3.69倍、17年度は3.78倍、18年度は2.91倍と高水準が続く。求人倍率が1.00倍を超える施設種類は、そのほかに「ケアハウス・グループホーム・有料老人ホーム」「介護老人保健施設」がある。「看護小規模多機能型居宅介護支援事業所」の就職を希望する者が1978人、求人施設からの求人数は361人。看多機希望者40~44歳が最多介護保険施設などで看護職の人材確保困難による就業先の領域偏在の解消に向け、訪問看護ステーションとともにこうした看多機などへの就業支援、マッチングの促進が期待される。求職者の希望する施設種別をみると、「病院(20~199床)」1万7328人、「病院(200~499床)」1万5324人、「病院(500床以上)」8863人と病院が多い。それ以外の施設種別では、「診療所(無床)」1万7186人、「診療所(有床)」8318人、「訪問看護ステーション」が4962人となる。 「訪問看護ステーション」を希望する求職者は16年度、17年度ともに4000人以下であったが、18年度は5243人、19年度は4962人と増加傾向にある。

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