勤務医、残業上限超え4割 6年度から適用予定


厚生労働省は31日、病院の常勤医約9千人のうち、労働時間が週60時間以上と答えた人が4割近くに上るとの調査結果を発表した。週60時間働いて生じる残業時間は年に換算すると960時間に相当する。厚労省は、令和6年度から勤務医一般の残業上限時間を年960時間とする方針だが、調査によると、多数の勤務医がこの上限を守れない恐れがある。調査結果では常勤医のうち1割が、年換算で1824時間を超える残業をしていることも判明。厚労省は地域医療を担う特定の医療機関や研修医について、特例として残業の上限を年1860時間とする方向で検討している。担当者は「特例上限を下回る医師が増えるような取り組みが必要だ」としている。

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