成田・羽田・関空、PCRセンター新設 9月にも


加藤勝信厚生労働相は2日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う渡航制限の緩和に向けて、9月にも成田、羽田、関西国際の3空港に出入国者のウイルス検査を行う「PCRセンター」を新設すると表明した。成田空港検疫所などを視察した後、記者団に表明した。いずれも空港内に新設する方向で場所の選定が進められている。主に「陰性証明」が必要な出国者の利用を想定している。運営主体は民間の医療機関や検査機関を念頭に置き、都市部にも設置を検討する。入国者を検査する空港検疫の能力拡充にも活用したい考えだ。海外では渡航制限緩和に当たり、渡航前の「陰性証明」を求められるケースがある。ビジネス客を中心に陰性確認目的の検査需要が高まっており、自費診療で検査を実施する医療機関も出始めている。空港内にPCRセンターを設けることで利便性を高める狙いだ。また、空港検疫では入国者全員にPCR検査を原則実施しているが、検査能力は1日2300件で頭打ちだ。渡航制限緩和と感染拡大防止の両立には能力拡充が課題となっている。

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