オリンパス、医師向け検査・治療研修 国内外で配信


オリンパスはオンラインを活用した医療従事者向けの教育基盤「オリンパスコンティニュアム」を立ち上げたと発表した。内視鏡などを使う検査や治療の手技を学べる動画や講座を国内外に配信する。新型コロナウイルスの感染拡大で実地でのトレーニングが難しくなったことに対応する。日米欧のほか、新興国などで医師のスキルの底上げにつなげる。1日に専用ウェブサイトを開設した。日本語のほか英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語に対応している。同サイトでは消化器内科や呼吸器科など7つの診療科について、製品情報や手技動画などのコンテンツを無料で閲覧できる。教育講座の申し込みや受講がオンラインで完結するほか、専門医の手技をリアルタイムに配信するトレーニングも近く始める。同社は世界65カ国で約2万5000人の医療従事者のトレーニングに携わってきた。従来は実地教育が中心だったが、コロナ禍を受けてオンラインに比重を置く。実地教育に近い感覚が得られるようVR(仮想現実)なども取り入れる考えだ。オンラインでの医師教育は、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)など海外の医療機器大手も力を入れている。

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