<追う> 鳥羽市、4離島で遠隔診療実証調査


鳥羽市は、市内の有人四離島で、昨年十一月からオンライン診療の実証調査をしている。四島にはそれぞれ市立診療所があり、四人の医師が市本土から市営定期船で通勤する。欠航などで医師が島に不在でも、島民に医療が提供できる試みだ。 (北浜修)市本土から十四キロと、最も遠い神島。船着き場のそばにある神島診療所には、平日、内科医の小泉圭吾さん(43)が市本土側から通勤する。距離が長い神島航路は、他の三島に比べ、欠航も多い。欠航便が出た今月七、八の両日、小泉さんは市本土の市保健福祉センター「ひだまり」に併設する休日・夜間応急診療所に待機した。神島診療所などには、セコム医療システム(東京)が開発した遠隔医療支援システムが配備されている。体温、血圧、脈拍、血中酸素飽和度などを測る携帯型の機器などが一式。島内に常駐する看護師が各機器で患者の血圧などを測ると、瞬時に医師側が持つ端末に結果が表示される。患者と医師は、モニターを通じて顔を見ながら通話もできる。七日に神島診療所でオンライン診療を受けた元漁業の男性(84)は「直接対面しているわけではないが、先生の顔を見て、声を聞きながら診てもらうため、安心で…関連キーワード

三重

関連記事

ページ上部へ戻る