倉敷成人病センターの新棟完成 2月から利用開始


倉敷成人病センター(倉敷市白楽町)の新棟が完成し16日、落成式が開かれた。眼科の診察から手術までを一貫して行う「アイセンター」や、内視鏡手術支援ロボット・ダヴィンチを用いた「ロボット先端手術センター」などを新設し、2月から利用を始める。 敷地の東側に位置する新棟は鉄筋鉄骨6階延べ約1万4500平方メートルで、眼科機能を全て移した。2~4階のアイセンターには眼科専用手術室があり、高精細4Kビデオ技術を搭載した手術用顕微鏡システムも導入した。 1台だったダヴィンチは最新型の2台体制とし、婦人科や泌尿器科を中心に、体への負担が少ない低侵襲手術をさらに強化させる。 がん治療の機能も充実させ、高精度放射線治療装置を新たに導入したほか、小さな放射性物質を体に挿入する「小線源治療」の設備も取り入れた。抗がん剤治療のための通院治療センターは既存病棟から拡大移転した。 6階には、市民公開講座などが開けるホール(最大340人収容)も整備した。 式には関係者ら43人が出席。安藤正明理事長が「患者さんファーストで、居心地がよく癒やしの空間を目指した。地域に根差し、最高の医療とサービスを進める」とあいさつした。

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