女子受験生などに対する差別があった医学部の不正入試問題で、文部科学省は医学部医学科をもつ81大学の入試について、男女別合格率を毎年公表する方針を決めた。25日には、公表されていなかった81大学の2019、20年入試の結果を文科省のホームページに掲載した。不正入試問題は18年に発覚し、文科省は同年に81大学の過去6年間の男女別合格率を調査した。しかし、問題発覚後の19年入試では不適切とされた10大学に限って調査、公表していた。また、20年入試については調査していなかった。文科省は、今後も公正公平な入試を担保するために、男女別合格率の公表が必要と判断し、11月以降、19、20年入試について全大学を調査し、25日に公表した。来年以降は、6月に調査し9月に公表する方針だ。