難病患者の就労を考えるセミナーが、岐阜市下奈良の県福祉農業会館で開かれた。仕事と治療の両立支援に取り組む団体の代表や特定社会保険労務士が、復職時に会社側の理解を得るこつや障害年金について話した。ウェブ方式で約30人が受講した。県難病団体連絡協議会・難病生きがいサポートセンターが「難病を相棒に就労を考える~仕事と治療の両立~」と題して開いた。「仕事と治療の両立支援ネット-ブリッジ」(名古屋市)代表理事の服部文さんが、復職時のポイントを解説。直属の上司が協力的でない場合もあるため「会社側に事情を伝える場合は、誰に話すといいか意識することも意外と大事」などとした。特定社会保険労務士の森千晴さん(岐阜市)は、障害年金の仕組みや申請のノウハウを紹介。「障害年金は初診日がいつか、というのが重要。社労士に相談するなどして最後まで諦めないで」と呼び掛けた。