静岡県中西部発達障害者支援センターCOCOの開所記念式典が8日、島田市内であった。増加傾向にある発達障害の相談に対応するため、県は静岡市にあったセンターを今年4月、東部(アスタ、沼津市)と中西部(COCO、島田市)の2カ所に分け、政令指定市の各1カ所と合わせ、県内4センター体制とした。COCOは一般社団法人たけのこ(本社・大阪府箕面市)が運営を受託。管理責任者には、福祉型障害児入所施設「駿遠学園」(島田市)の元園長、桜井郁也さんが就任した。JR島田駅に近い大川町のビル3階に、相談室2室と検査室、研修・多目的室を構える。常勤4人、非常勤4人で、相談に応じている。4月~9月末まで150人から、のべ251件の相談を受けた。「自分(家族)が発達障害かどうか知りたい」という相談が最も多いという。センターでは発達障害の傾向について検査はするが、診断はしない。桜井さんは「診断できる医療機関は数カ月の予約待ち。診断名がついてもすぐに生活しやすくなるわけではない。センターでは発達障害の当人が自分の特性を理解し、困りごとに対処できるよう支援していきたい」と話している。相談は同センター(0547・39・3600、月~金の午前9時~午後5時)へ。(阿久沢悦子)