新型コロナ想定、搬送訓練 呉羽総合病院と勿来消防署


呉羽総合病院と勿来消防署は「救急の日」の9日、いわき市錦町の同病院で、新型コロナウイルス感染者の救急搬送を想定した連携訓練を初めて行い、搬送の流れや医師、看護師、救急隊員らの感染防止対策などを確認した。想定は、傷病者に高熱や呼吸苦があることから新型コロナの感染を疑ったが、海外渡航歴がなく、身近に新型コロナの陽性者らがいないことから同病院に搬送。抗原検査で陽性の疑いがあるとの診断結果が出たことを受け、保健所の依頼で、感染症指定医療機関に転送―とした。訓練では、同病院の緑川靖彦院長や救急外来の担当者、救急隊員らが、発熱のある傷病者の収容依頼、救急外来への搬送、医師への申し送り、模擬の抗原検査などに取り組んだ。訓練後の意見交換で、緑川院長が「実際の発生に備え、訓練でノウハウを確認することが大切」、水野浩勿来消防署長が「これからも連携を強め、スムーズな救急業務に取り組みたい」とそれぞれあいさつした。参加者は、新型コロナが疑われる場合に確認すべき症状や申し送り事項、救急車の駐車位置、待機場所などについて検証した。

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