「手術ミスで呼吸機能低下」提訴の男性と京大付属病院が和解 京大側が800万円支払う内容


京都大医学部付属病院(京都市左京区)による胸腺腫摘出手術の際、誤って左横隔神経を切られて呼吸機能が低下したとして、大津市の男性(70)が京都大に約1580万円の損害賠償を求めた訴訟は28日までに、京都地裁(久留島群一裁判長)で和解が成立した。京都大が男性に800万円を支払う内容。和解は19日付。訴状では、男性は胸腺腫の疑いで2009年に京大病院呼吸器外科で胸腺腫の摘出手術を受けたが、執刀医が切る必要のない左横隔神経を切断し、神経縫合などの措置を取らなかった。男性はまひのために左肺の機能が半分に低下し、呼吸困難で重い荷物を持って歩くことや階段の上り下りが困難になった、などと主張していた。京大側は、神経を切断し縫合措置をとらなかったことは認めたものの、手術の状況から過誤とはいえず、術後の呼吸機能も正常の範囲内を維持していて日常生活に大きな影響があるとは認めがたいとして、請求棄却を求めていた。今回の手術を巡っては、京大病院が10年11月に男性からの要望で外部の医師2人を交えた事例調査委員会を設置。調査委は「横隔神経の確認作業が不十分なことが切断につながった」などと指摘していた。和解について、京大と原告側ともに「コメントできない」としている。

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