コロナ専門の十三市民病院、外来診療を再開


新型コロナウイルスの中等症患者の専門病院となった大阪市立十三市民病院(同市淀川区)が27日、産科を除く一般外来診療を約3カ月ぶりに再開した。コロナ専門の90床は当面維持する。外来診療は午前8時半から始まり、以前通院していた患者らが訪れた。病院の正面玄関では、通院患者に発熱の症状がないか、看護師らが検温を行っていた。同病院に入院中の新型コロナ患者は、同日午前9時現在24人。一時1人にまで減ったが、大阪府内で感染が再拡大する中、再び増加した。西口幸雄院長は「中高年の感染比率が高くなるのを懸念している」としながらも、「90床が埋まっても外来を続けられるだけの知識と技術を身に付けている。当面はコロナと一般診療を併存させていきたい」と話した。大腸がんの検査で訪れた同市中央区の無職男性(79)は「ほっとした。やはり自分の体のことを一番分かっている主治医に任せたい。院内の感染対策もしっかりしているので安心だ」と歓迎した。

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