良性の子宮筋腫・悪性の子宮肉腫鑑別 福井大と県立大が新手法


福井大医学部と県立大看護福祉学部の研究チームが、良性の子宮筋腫と悪性の子宮肉腫を鑑別する新たな方法を発見した。血液中の四種類の分泌性タンパク質の数値を測定する方法で、この鑑別の精度が高まることで、適切な治療につながると期待される。(清兼千鶴)福井大医学部器官制御医学講座産科婦人科学分野の吉田好雄教授と県立大看護福祉学部の水谷哲也教授が九日、永平寺町の福井大松岡キャンパスで研究成果を発表した。子宮筋腫は経過観察や薬物療法による治療が行われることが多い。一方、子宮肉腫は子宮筋腫に比べて発症数は少ないが、進行していると生存率が低く、早期診断と手術が有効とされる。鑑別には磁気共鳴画像装置(MRI)を用いるのが一般的だが、放射線科の専門医が見ても鑑別が付きにくいケースが少なくなく、患者に負担の少ない血液検査による鑑別方法の開発が求められていた。研究は十年ほど前に始め、マウスを用いた実験や、公開されているデータベースの解析から、子宮肉腫に特異的にみられる遺伝子を選び、それに関連して指標となる物質の候補を絞り込んだ。四種類の分…関連キーワード

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