PCR検査、1日最大670件に 県が第2波にらみ8月末から拡充


新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査について、岡山県は8月末から、民間検査機関なども合わせた1日当たりの検査能力を現在の約2・4倍の約670件に拡充する。流行第2波をにらみ、検査需要の高まりなどに対応する。 県によると、県内の1日当たりの検査能力は6月末現在、県環境保健センター(岡山市南区)で70件、民間検査機関で約30件、医療機関・大学などで約180件の計約280件。検査機器の導入費を県が全額補助して、民間と医療機関・大学などの検査能力をそれぞれ約300件にアップさせる。 国が6月中旬に示した新たな推計モデルに基づく県の試算では、県内の1日の新規感染者は最大34人。その際の検査需要が1日最大355件に達すると見込み、クラスター(感染者集団)の発生なども想定して十分に検査できる態勢を整える。 県はPCR検査とは別に、短時間で感染を調べられる「抗原検査」や、医療従事者の感染リスク低減につながる唾液からの検体採取を普及させる方針。 県健康推進課は「今はようやく第1波を乗り切った状況。落ち着いているこの時期に、次の流行への備えをしっかりしたい」としている。

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