新型コロナ髄膜炎の男性が山梨大病院を退院 リハビリ移行


新型コロナウイルスに感染し、髄膜炎を発症して山梨大付属病院(山梨県中央市)に入院していた山梨県内の20代会社員男性が10日に退院し、リハビリのため県内の別の病院に移ったことが11日、関係者への取材で分かった。男性は当初、意識障害があったが、PCR検査で陰性になり、先月下旬から意思疎通ができるようになり、回復したという。山梨大病院は、新型コロナへの効果が期待されている新型インフルエンザ治療薬「アビガン」を10日間、男性に投与していた。回復との因果関係は不明だが、山梨大は国際感染症学会誌の論文で言及した。男性は2月27日に38・5度の発熱があり欠勤。2つの医療機関を受診したが新型コロナの検査は行われなかった。出勤しないのを不審に思った会社から連絡を受けた家族が3月6日、警察官とともに部屋を訪れ、倒れている男性を発見。救急搬送され、脳脊髄液のPCR検査で陽性と分かった。新型コロナによるとみられる髄膜炎が分かったのは世界的に珍しい。

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