【ロンドン時事】一日4000歩程度歩くだけでも、死亡リスクを減らすのに十分効果があるとの研究結果が発表された。1万歩を目指す人が多い中で、それより少ない歩行でも、健康な生活に役立つ可能性があるという。英メディアが9日、伝えた。ポーランドのウッチ医科大学のバナッハ教授率いる研究チームが、世界の約22万7000人を対象に平均7年間実施した調査を分析した。医学誌に掲載された研究結果によると、一日約4000歩歩くと、何らかの原因で死亡するリスクが減少し始めたという。また、心血管疾患による死亡リスクには、2300歩強で効果があるとしている。また、歩数が増すほど効果は高まり、4000歩を超えると2万歩まで、1000歩増えるごとに死亡リスクが15%下がることが分かった。歩行による効果は、性別や年齢、住んでいる地域に関係なく認められた。