障害者支援チャレジョブ、通所できぬ利用者を在宅ケア


障害者の生活・就労支援を手がけるチャレジョブ(さいたま市)は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で通所できなくなった利用者のため、インターネットによる在宅支援を始めた。感染リスクが高い重度障害者が対象。感染を避けるため施設職員が訪問もできないなか、孤立しがちな障害者や家族を支える。同社の埼玉県鴻巣市内の生活介護事業所に通う障害者のうち、寝たきりの4人に、スマートフォンやパソコン向けのグループビデオ通話アプリで在宅支援を始めた。看護師が家族に健康状態を確認し、健康相談に応じるほか、介護福祉士も相談に乗ったり、暮らしぶりを聞いたりする。障害者自身は通所している利用者と一緒に体操やゲームなどを楽しむ。普段なら重度の心身障害者も施設で体操やゲーム、入浴をしたり、医療的なケアを受けたりしている。表情や動きが分かるビデオ通話は電話だけで様子を聞くより障害者の状態を把握しやすい。障害者にも他の利用者や職員の顔や様子が伝わり、外出できないストレスの緩和になるという。今後は医療機関と連携した支援も検討する。

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