退院高齢者受け入れで報酬 コロナ、介護施設に上乗せ


田村憲久厚生労働相は16日の記者会見で、新型コロナウイルスで入院し、回復した高齢者を受け入れた介護施設に対し、特例で介護報酬を上乗せすると発表した。回復患者の滞留による病床逼迫(ひっぱく)を防ぐ狙い。通常は介護施設を退所する際にケアマネジャーと連携した場合に1日だけ支払われる加算(おおむね5千円)を、受け入れ時から30日間特例的に支払う。普段から医師が配置されている特別養護老人ホームや介護老人保健施設などが対象。その施設に元々入所していた高齢者を退院後に受け入れた場合は対象外となる。上乗せは、治療していた医療機関や自治体と連携することや、看護師らによる健康管理の仕組みを整えることなどが条件。受け入れてもらう高齢者自身の負担も増えるため、入所時に説明して同意を得ることを求める。

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