Ology BioservicesとInovioが1190万ドルの国防総省助成金によりCOVID-19 DNAワクチン製造で提携


AsiaNet 83402 (0458)
 
 
【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)、アラチュア(米フロリダ州)2020年3月24日PR Newswire=共同通信JBN】バイオ医薬品受託製造開発企業(CDMO)のOlogy Bioservices Inc.と、感染症およびがんのDNA医薬品を開発中のInovio Pharmaceuticals Inc. (NASDAQ: INO)は24日、Ology Bioservicesが国防総省(DOD)と1190万ドル相当の契約を結び、DNAワクチンを迅速に製造するためのDNA技術移転でInovioと協力していくことになったと発表した。この業務は、国防保健局の資金援助と保健問題担当国防次官補室のサポートを受けて行われる。
 
同プログラムの下で、Ology BioservicesはInovio Pharmaceuticalsと協力してCOVID-19ウイルスの感染を予防するInovioのDNAワクチン(INO-4800)を製造する。同プログラムの目的は今後の臨床試験に向け、国防総省にワクチンを迅速かつ効率的に提供することである。
 
Ology Bioservicesの社長兼最高経営責任者(CEO)のピーター・H・コウリー博士は「今回の危機に迅速に対応するため、国防総省およびInovioと協力できることを喜んでいる。Ology Bioservicesが運営する先端開発・製造施設は、われわれが現在経験しているような緊急事態に対応するために設計されており、米国の兵士と国民を守るこの取り組みに参加できることを誇りに思っている」と語った。
 
Inovioの社長兼CEOのJ・ジョセフ・キム博士は「Inovioが目指しているのは、臨床研究を通じたINO-4800の可能な限り迅速な開発促進と並んで、将来の研究のため、そして適切と判断された場合の潜在的な非常時使用のために、このワクチンの製造を拡大することだ。Inovioは米国防総省の支援を受け、とりわけわが国の兵士やその他の軍事要員のためにINO-4800の迅速対応製造を可能にするOlogyとの提携を喜んでいる。今回のDOD資金を使ったパートナーシップは、COVID-19の感染拡大で世界が直面している課題に対処するための官民パートナーシップの重要性と力強さの証しである。今回のパートナーシップにより、InovioのCOVIDワクチンの製造能力が高まり、現在および将来の病気のまん延から米軍を守るためのDNAワクチン製造施設が増設できる」と語った。
 
Joint Program Executive Officer for Chemical, Biological, Radiological and Nuclear Defense(化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局長)のダグラス・ブライス氏は「現在の世界的な健康危機を考えれば、予防・ワクチン開発は2019コロナウイルス感染症の防護にとって極めて重要だ。早急な解決策確保には幾つかのアプローチが必要で、医療対策は、先端開発・製造施設が保健福祉省などの省庁間パートナーや業界・学界のパートナーと連携してワクチンの開発競争に寄与する態勢を整えている」と語った。
 
CBRNのDefense Enabling Biotechnologies(防衛生命工学支援室)統合計画リーダーのマシュー・ヘプバーン医学博士は「われわれは、わが国の軍事要員を保護できる可能性のあるワクチンづくりに向けたInovioとOlogy Bioservicesのパートナーシップについて心から楽観的だ。緊急性は非常に高い」と語った。
 
▽Ology Bioservices Inc.について
Ology Bioservicesは、初期段階から市販製品まで生物製剤原料の製造を専門とし、政府、商業クライアントの両方にサービスを提供している株式非公開のフルサービス医薬品受託製造開発企業(CDMO)である。同社は、フロリダにある最新の国防総省先端開発・製造施設内に18万3000平方フィートの製造、プロセス開発およびQA/QCのスペースを有している。同社のインフラストラクチャーは、前臨床からライセンス交付、臨床試験運営サポート、バイオ分析テストまでの完全な規制サポート、ならびにバイオセーフティーレベル3(BSL3)までのCGMP製造を含む独自のサービスをクライアントに提供している。Ology Bioservicesは、米国政府向けの医薬品、生物製剤の開発、製造で20年以上の経験があり、これまでに10億ドル近い政府契約を獲得している。Ology Bioservicesのチームは、ワクチンおよびタンパク質・抗体治療薬の製造、開発、ライセンス供与で数十年の経験がある。詳細については同社のウェブサイト www.ologybio.com を参照。
 
▽Inovio Pharmaceuticalsについて
Inovioは、HPV(ヒトパピローマウイルス)、がん、感染症の関連疾患から人々を治療、治癒、保護するために精密設計されたDNA医薬品を迅速に市場投入することに重点的に取り組むバイオテクノロジー企業である。Inovioは、独自のスマートデバイスを介して体内の細胞にDNA医薬品を直接投与し、強力かつ忍容性の高い免疫反応を発現させられることを臨床的に実証した最初で唯一の企業である。具体的には、前がん状態の子宮頚部(けいぶ)異形成に対する第3相臨床試験が現在行われているInovioの主力候補薬VGX-3100は、第2b相臨床試験で高リスクのHPV16型および18型を死滅させ、除去した。高リスクHPVは、子宮頸がんの70%、肛門がんの90%、外陰がんの69%の原因となっている。HPV関連がん、希少HPV関連疾患である再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)、非HPV関連がんである多形膠芽腫(GBM)や前立腺がんを対象とするプログラムも開発中で、外部資金によるジカ、ラッサ熱、エボラ、HIV、コロナウイルスのMERSやCOVID-19の感染症DNAワクチン開発プログラムもある。パートナーおよび協力者には、Advaccine、ApolloBio Corporation、アストラゼネカ、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、米国防高等研究計画局、GeneOne Life Science、HIV Vaccines Trial Network、Medical CBRN Defense Consortium(MCDC)、国立がん研究所、国立衛生研究所、国立アレルギー・感染症研究所、Plumbline Life Sciences、Regeneron、Roche/Genentech(ロシュ/ジェネンテック)、ペンシルベニア大学、ウォルター・リード陸軍研究所、ウィスター研究所が含まれている。INOVIOは、取締役会に20%以上の女性がいる企業を顕彰する「2020 Women on Boards」の「W」称号も授与されている。詳細についてはwww.inovio.com を参照。
 
▽JPEO-CBRNDについて
Joint Program Executive Office for Chemical, Biological, Radiological and Nuclear Defense(化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局、JPEO-CBRND)は、化学、生物、放射性物質、核防衛装備および医療対策の開発、調達、フィールディング、ライフサイクルサポートで、統合参謀本部を主導している。効果的な調達計画として、われわれは、必要とされる時と場所で手頃な価格で、軍人や第一対応者の手に高性能かつ耐久性のあるシステムを提供している。われわれのビジョンは、革新的な最先端のソリューションに支えられ、化学、生物、放射線、核の環境に妨げられることなく戦い、勝利することができる弾力的な統合軍である。JPEOのEnabling Biotechnologies(生命工学支援室、EB)は、危機の際に、将来の脅威に対して医療ソリューションを提供する目的で設立された組織である。
 
(このプレスリリースに含まれている情報は必ずしも米国政府の立場や政策を反映しておらず、正式な承認も推論されるべきではない)
 
▽問い合わせ先
Inovio Pharmaceuticals
Media: Jeff Richardson
267-440-4211
jrichardson@inovio.com
 
Investors: Ben Matone
484-362-0076
ben.matone@inovio.com
 
Ology Bioservices Inc.
Robert V. House, Ph.D.
Senior VP, Government Contracts
301-276-7851
robert.house@ologybio.com
 
Rx Communications Group, LLC
Melody A. Carey
President and Chief Executive Officer
917-322-2571
mcarey@rxir.com
 
ソース:INOVIO Pharmaceuticals, Inc.

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