ニコン、細胞培養施設で商用生産の許可取得


東京都江東区にあるニコン・セルの細胞の受託生産施設で医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づき、再生医療などの製品について製造業の許可を受けた。敷地面積は合計6000平方メートルで、延べ1000平方メートル以上のクリーンルームを備える。詳細は非公表だが、国内では有数の規模を誇る。ニコン・セルは今回取得した許可で、少なくとも5年間は現在の生産設備で様々な細胞を扱えるようになる。従来は研究目的での細胞培養や生産プロセスの開発のほか、細胞を量産するための技術移管の検討などを受託していた。治験向けの生産や商用生産を受託することで「再生医療の実用化促進に貢献していきたい」(同社)としている。ニコンは細胞培養世界大手のスイス・ロンザから技術を導入して、2015年にニコン・セル・イノベーションを設立。細胞培養の専用施設を16年に設立した。(橋本剛志)

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