改定を機にRMP活用を


◆2024年度診療報酬改定で薬局における医薬品リスク管理計画(RMP)の活用が広がるかもしれない。個別項目改定案では、薬剤師の服薬指導でRMPに基づく説明資料を活用して必要な指導・情報提供を行うと、1回に限り服薬管理指導料の加算として新たな評価を行うとされた
◆RMP策定から10年が経過したが、病院に比べ薬局薬剤師でRMPの活用が遅れており、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が実施した調査では、薬局の活用割合が2割を下回った。現場ではRMPをどのように活用すればいいか分からないとの声を聞く
◆RMPは潜在的な重要なリスクなどについて副作用を最小化する機能を持つ。薬剤師業務に継続的な患者フォローアップが求められる中、薬局現場でRMPの活用法をじっくり検討してほしい
◆製薬企業内でもRMPを良く知らないMRが多いようだ。医療現場で医薬品の安全性に対する意識が強まれば企業にも好影響をもたらす。改定を機に、リスクマネジメントの文化が根付くことを期待したい。

関連記事

ページ上部へ戻る