【ビジネスワイヤ】英製薬企業のEUSA・Pharmaは、イタリアのパパ・ジョヴァンニ23世病院が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重篤呼吸器合併症を治療するための臨床試験を開始したと発表した。中国での研究から、COVID-19による急性呼吸窮迫症候群の発症で炎症性サイトカインのインターロイキン(IL)-6の関与が示されている。臨床試験ではIL-6を阻害するモノクローナル抗体のシルツキシマブ(シルヴァント)の効果を検討する。EUSAが同薬を供給し、今月下旬に初期データを見込む。シルヴァントは特発性多中心性キャッスルマン病治療薬として米国と欧州で承認済み。(C)時事通信社