岡山・建部医福専門校が募集停止 22年度から、定員割れ続き


旧福渡高(2007年閉校)跡地にある岡山・建部医療福祉専門学校(岡山市北区建部町福渡)が22年度以降、学生募集を停止することが23日、関係者への取材で分かった。跡地活用事業として、市が公募民間事業者に敷地を賃貸しているが、定員割れが続いていた。学校は、4月の新入生を含めて生徒の卒業まで授業を継続するとしている。 3年制の看護科のみの専門学校。19年度から1学年80人の定員を満たせておらず、現在は118人が在籍する。21年度も新入生は48人の予定で、学校は「生徒数が増える見通しがたたない」として停止を決めた。在校生の教育や実習指導は続け、就職支援も行うとしている。 敷地は岡山市が所有する。地域振興を狙いに、学校と福祉施設の整備を条件に、首都圏を中心に病院などを運営する葵会グループ(千葉県柏市)の学校法人などと約50年間の定期借地契約で賃貸。14年に専門学校と介護老人保健施設が開業した。 旧福渡高跡地の活用は、岡山市と旧建部町が合併した際の新市基本計画の主要事業の一つ。市政策局は「建部町地域の活性化のため、法人と学校機能の存続を話し合いたい」としている。 学校は「今後については市と協議して決める」とする。併設の介護老人保健施設は運営を継続する。

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