秋田県男鹿市脇本の社会福祉法人「富永会」が運営する介護老人保健施設「男鹿の郷(さと)」で、常勤医師の勤務時間が基準を満たしていなかった問題で、県は3日、介護報酬約2億4100万円を不正受給したとして、施設開設許可を取り消す行政処分を行った。取り消し日は来年3月31日。県による老健施設の開設許可取り消しは初めて。
県長寿社会課によると、情報提供を受けて6月に監査を実施。介護保険法などでは老健施設の常勤医師の勤務時間を1週間当たり32時間以上と定めているが、男鹿の郷では2018年2月から今年6月まで、基準より短い10数時間しか勤務していないことが判明した。