「医業承継バンク」初契約事例 名称「十二社内科外科」に 川俣


事業継続が困難となった診療所などを開業希望の医師に仲介する県の「医業承継バンク」で、初の契約事例となった川俣町の十二社(しろ)クリニックが一日、名称を「十二社内科外科」に変更して開院した。十二社クリニックは前院長の角田理恵子さん(71)が昨年、七十歳を迎えたのを期に医師を引退し、二〇一九(平成三十一)年三月末で閉院した。福島市笹木野で笹木野みやけ内科外科を経営していた三宅弘章さん(67)が自身の診療所を長男に譲渡し、新たな開業先を探す中、バンクを活用して診療所を承継した。角田さんが理事長を務めていた医療法人白鷺会も引き継いだ。開院を前にセレモニーが行われ、県医師会や町の関係者ら約三十人が出席。テープカットして開院を祝った。川俣町出身で二十五年にわたって地域医療に貢献してきた角田さんは「思い入れのある診療所を引き継いでもらえてうれしい」と話した。三宅院長は「地域住民に受け入れてもらえるよう頑張りたい」と語った。十二社内科外科の診療時間は月、火、木、金曜日が午前九時から正午までと、午後三時から同六時まで。水、土曜日は午前九時から正午まで。日曜祝日は休診。問い合わせは同院 電話024(597)8907へ。

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