健康づくりにアプリでポイント 生活習慣病予防で県が新事業


県民の健康寿命延伸を図るため、群馬県はスマートフォンのアプリを活用した健康ポイント制度を導入する方針を決めた。健康づくりに関する活動に参加した県民にアプリを通じてポイントを付与し、特典を提供する仕組みを想定しており、手軽に楽しみながら健康づくりに取り組んでもらう。来年3月にもアプリを試験的に稼働させて機能や操作性を検証し、6月からの本格的な運用開始を目指す。 県健康づくり推進室によると、働き盛りの世代や健康への関心の薄い層を主なターゲットに設定。運動や食習慣の改善といった健康づくりに取り組んだ人にポイントを付与し、その数に応じて特典を得られるようにする。特典の提供では県内企業との連携も探る。 働き盛りの世代を引き込むのは、依然として生活習慣病が死因の上位となっていることが背景にある。2019年の死因では、最多のがんに次いで心筋梗塞や狭心症などの心疾患、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患の順に多かった。人口10万人当たりでは心疾患186.2人、脳血管疾患104.7人と、いずれも全国平均を上回っている。 開会中の県議会に提出した本年度一般会計9月補正予算案に、関連費用2200万円を盛り込んでいる。

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