愛知医大が「ポエム」手術成功 東海地方で初、食道アカラシア治療


長久手市の愛知医科大病院が、食道と胃のつなぎ目部分の筋肉が硬くなる病気「食道アカラシア」の患者に対し、胃カメラを口から入れて筋層を切り開く手術を始めた。「経口内視鏡的筋層切開術(POEM、ポエム)」と呼ばれ、東海地方では初の導入だという。 (西川侑里)食道アカラシアは進行性の病気で、筋肉が硬くなることで食べた物が食道内にとどまるなどして、嘔吐(おうと)やのみ込みにくくなるなどの症状を引き起こす。年間で発症するのは十万人に一〜二人ほどといわれる。手術では、患者に全身麻酔をかけ、胃カメラの先端に付いた電気メスで食道の粘膜下の筋層を切り開く。所要時間は九十分ほど。同病院での初例は今月十日の二十代男性で、二例目の七十代男性も手術に成功し、病状は改善したという。ポエムの手法は、十年ほど前に、昭和大江東豊洲病院(東京)が開発。従来の開腹手術と比べて患者の体への負担が少ないといった利点があり、愛知医科大病院は二〇一九年七月から九カ月間、医師を派遣して技術を習得してきた。保険も適用される見込み。同病院消化管内科の春日井邦夫部長は…関連キーワード

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