コロナ第2、3波に備え 茨城県と医師会看護協、医療人材養成へ研修


新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波に備え、茨城県は、院内感染防止策や感染管理に精通した医療人材の養成に乗り出した。感染管理が専門の医師や看護師らが講師となって研修を開催し、同感染症の基礎知識や経路別の感染予防策、個人用防護具の正しい使用方法などを学んでもらう。

研修は県と県医師会、県看護協会が共催。感染症の専門医や感染管理認定看護師が勤務していない県内の小規模医療機関や、訪問看護ステーション向けとなっている。

研修の内容は、(1)同感染症の基礎知識(2)予防対策(3)経路別の予防対策(4)同感染症の看護(5)個人用防護具(マスク・ガウンなど)の着脱方法(6)正しい着脱方法の確認テスト-の計6点。計2日間行われ、受講者には修了証書が渡される。9月までに計5回実施予定。県医療人材課の担当者は「研修の受講者は各病院内で感染予防の教育・指導に当たって知識と技術を伝えてほしい」と期待する。

15日には、つくば市研究学園のイーアスホールで1回目の研修が開かれた。県入院調整本部を束ねる県医療統括官の安田貢・水戸医療センター救命救急センター長らが講演、医師や看護師ら約40人が参加した。

安田センター長は「秋から冬にかけてインフルエンザとかぶる形での流行を念頭に備えないといけない」と警戒を呼び掛けた。

その後、守谷慶友病院の綾部明美感染管理認定看護師が経路別の感染予防策について解説し、「使用したマスクなどの防護具の置き場などについても細かい確認が必要になる。院内でしっかり打ち合わせをしてほしい」と指摘した。

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