武田薬品工業は17日、米食品医薬品局(FDA)から、米国に医薬品を輸出する光工場(山口県光市)の品質管理体制などについて警告書を受け取ったと発表した。FDAは工場の無菌状態を維持するための手順に不備があったり、製造設備にエラーが出た際の原因特定が不十分だったりしたなどとしている。警告書は9日付で、15営業日以内に再発防止策を提出するよう求めている。光工場は武田の主力拠点で、米国向けでは前立腺がんの治療薬「ルプロン」や潰瘍性大腸炎治療薬「エンティビオ」を手がける。FDAは2019年11月に定期査察を実施していた。光工場がFDAから警告書を受けるのは初めて。