オンライン診療、大病院「実施意向」は15%


医療情報サービスのメディカル・データ・ビジョンは13日、オンラインや電話での遠隔診療について、全国250の大病院の15%が実施する意向があるとのアンケート結果を発表した。新型コロナウイルスによる院内感染を防ぐため、政府は期間限定で規制を緩和して実施しやすくした。まだ導入を検討する病院は少数だ。全国900の大病院を対象に8日から11日にかけてウェブアンケートを実施し、250病院から回答があった。オンラインや電話での診療について「実施する」と回答したのは、15%にあたる38病院だった。このうち18病院はこれから環境を整備するという。一方、41%にあたる103病院が「実施しない」とした。その理由としては「環境整備」が88%と最も多かった。オンラインや電話での診療には機材の準備や、診療体制の構築が必要になる場合がある。「患者情報の少なさ」は18%だった。新型コロナを巡っては院内感染を防ぐため、政府は従来認めていなかった初診患者への遠隔診療も特例的に解禁した。もっとも「初診患者は既往歴や処方歴が分からない」として、初診患者を診療の対象にしない病院もあるという。

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