「がんセンター」を新設


日本赤十字社和歌山医療センター(和歌山市小松原通)は12日、センター内にがん患者に対する総合的な治療、支援にあたる「がんセンター」を新たに開設した。これまでがん治療は、外科、内科などの専門医師らがそれぞれ対応してきたが、今後は医師同士で連携し、情報を共有するなどして、治療態勢を強化する。がんセンターは、日赤和歌山医療センター2階外来エリアに専用の診療室を用意し、開設。がんの診断や治療にあたる外科、内科、放射線科などの専門医師約70人のほか、救急科の医師らも加わった診療部と、看護師や社会福祉士らで構成する支援部の2部門に分け、検診から診断、治療、緩和ケアなどを包括的に行う。診療部門では、治療方針決定までを迅速にするために大腸や乳腺、肺、骨など14の患部別に複数の医師チーム「ユニット」をつくり、受診と同時に情報共有するほか、薬物療法や放射線治療、緩和ケアなどに特化した治療チームや、複数の疾患を持つ高齢のがん患者に対応する「がん周術期ケアセンター」も設置する。また、支援部門では、がんセンター内の治療実績などを集約、分析する情報センターを新設。患者や患者家族に対応する「がん相談支援センター」や、がん検診の受診呼びかけや予防法を一般向けに周知する広報活動にも力を入れる。がんセンター長に就任する平岡真寛院長(69)は「手術や放射線、薬物治療はそれぞれ進歩しており、患者の選択肢も昔に比べて増えている。複数の専門分野の医師が最善の治療を検討し、患者と一緒に決定する新しい治療を提供できる場としたい」と話している。

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