ドローン配送やオンライン診療 埼玉・秩父市が実験


埼玉県秩父市は2021年度にも、高齢化が急速に進む山間地域でドローン配送やオンライン診療など先端技術を活用した実証実験に乗り出す。事業化の可能性調査や事業者の公募を進め、20年度中に骨子を固める。5年以内に各種技術の実用化を目指す。市内の大滝地区で実証試験を展開する。ドローンで住民の日用品や医薬品などを配送するほか、災害で地域が孤立した場合は救援物資の輸送にも活用する。自動運転技術を使い、バスなどの公共交通機関で荷物を運ぶことも検討する。市立病院や市内の診療所、患者の自宅を結ぶオンライン診療や遠隔医療のため、次世代通信規格「5G」やあらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術の活用も計画している。人口約650人の大滝地区は周囲を山々に囲まれ、高齢者の比率が50%台後半と埼玉県内でも特に少子高齢化が進む。市の担当者は「高齢者にも利用しやすい先端技術の仕組みを構築したい」と話している。

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