佐賀大学医学部附属病院「高度救命救急センター」の阪本雄一郎センター長に、救急救命医や「空飛ぶ捜索医療団」についてうかがった。阪本先生が救急救命医として心掛けていることは、チームワークを大切にすることだそうだ。救命救急センターは、ほかの診療科と違って主治医がいない。どんな病気の患者が運ばれてくるかわからない中で、医師とナースの連携が非常に大切になるという。これは救急医療の象徴ともいえるドクターヘリの運行も同じで、県内で同時に2カ所以上の要請があった場合、福岡県や長崎県と連携して対応している。「空飛ぶ捜索医療団」の最大の利点は現地に直接出向いて患者の治療ができることだ。しかし、阪本先生によれば、医師としての経験も積むことができるし、非政府組織(NGO)の方々などとも知り合うことができ、医療従事者以外の人とも連携強化が図れるそうだ。こういったつながりができると災害時に非常にスムーズに医療ができるという。今回のインタビューで、医師というのは単独行動が多いだろうと考えていたが、救急救命医の阪本先生はチームワークを大切にされているということを聞いて深い感銘を受けた。(武雄青陵中2年 片渕壮陽(たけあき))