連載【健康増進機器、認定企業の戦略】ウィッグに"健康増進〟という使用目的を付与
- 2020/9/16
- 医療
- 出典元:健康メディア.com
同社のオーダーメイド・ウィッグは、男性用・女性用共にユーザーの要望に合わせて、スタイルや長さに加え、700色を超える毛色の中から、個々に最適な毛材を提案。毛材に使用する人工毛髪も独自開発しており、キューティクルや光反射、手触りまで天然毛髪と見分けがつかない程のリアルな質感でありながら容易な取り扱いを実現している。さらに毛材だけでなく、ベースネットや毛材の植え方にもこだわっており、分け目やつむじ、生え際が、本物の頭皮のように自然に見える地肌感を再現。ネットは軽さや耐久性、通気性を追求しつつ、地肌との境目が目立たないように工夫を施している。なかでも同社は、大阪大学大学院医学系研究科皮膚・毛髪再生医学寄附講座の乾重樹特任教授を中心とした研究で、AGA(男性型脱毛症)およびFPHL(女性型脱毛症)の方々を対象に、「ウィッグを装着することで心理QOL(やる気、積極性・自信、プライドおよび全般)が改善する」ことを証明。ウィッグの心理的QOLに関する世界初の統計的調査として、第112回日本皮膚科学会総会(2013年)で調査結果を発表している。これら製品に対する科学的根拠および製品使用時の安全性、品質保証が認められ、『アデランス ADシリーズ』をはじめとする14シリーズは、毛髪状態の形容的変化(増毛)により使用者の精神的満足が得られることは健康増進の目的に資するとして、昨年9 月13日付で健康増進機器に認定された(認定番号0012)。同社によると、ウィッグのユーザーは、髪の量に対する悩みはもちろん、自然さや装着感、周囲の視線に対する不安を抱える人が少なくないという。今回の健康増進機器の認定取得は、健康増進のための使用目的を付与した点が画期的で、実際、ユーザーからの評判も上々という。同社では今後も、ウィッグの使用をポジティブに捉えて貰えるよう、健康増進機器として積極的にアピールしていく方針。