沖縄県浦添市の医療法人八重瀬会同仁病院が12日、ロボティックアーム(機械腕)手術支援システムを活用した人工関節の置換手術に、県内で初めて成功した。今後は保険診療で、病気などで不具合を起こした股関節や膝関節の人工関節置換手術を受けられるという。システムは、日本で初めて承認された整形外科における機械腕の手術支援「Mako(メイコー)」。医師の操作によって手術台横で機械腕が3次元の手術計画に基づいて動き、傷んだ骨を削るなどして手術を支援する。導入は県内初で、国内でも10施設目。同病院によると、これまでの研究で機械腕を使うと人工関節の設置精度の向上が認められるなどのメリットが期待できることが明らかになっている。計画にない部位に差し掛かると機械腕が止まる仕組みなどもあり「安全で正確な手術を可能にする」としている。