自宅での1人リハビリ支援 体の状態に応じた動画再生 兵庫・西宮


新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、運動やリハビリが制限され、高齢者や疾病を持つ人たちの体力低下が懸念されている。兵庫県西宮市のリハビリ施設「動きのコツ研究所リハビリセンター」は、自宅で1人でできるリハビリ動画による支援システムを開発した。センターの運営会社代表で理学療法士の生野達也さん(42)は「家に閉じこもりがちな生活で、体力を維持するために悩んでいる人たちを笑顔にしたい」と話す。コロナフレイル対策については厚生労働省が推奨し、全国の自治体でもオンラインで体操教室を開催したり、体操のDVDを高齢者に提供したりするなど、予防に取り組んでいる。センターが開発したシステムは、利用者が自宅などからオンラインで登録。身体状態についての簡単な質問に答えると、理学療法士らが監修・制作した770本のリハビリ動画(1本約10分)の中から、自分の筋力や体力に応じた動画が5~10本程度プログラムされて再生される。プログラムは「歩く悩み」「手の悩み」のほか、日常生活での動作「家事や生活の悩み」の三つのコースに分類。動画1本ごとにリハビリ後、効果の実感があったかについて回答し、その判定に基づいて新たなステップの動画が選ばれる仕組みだ。サービスは2021年12月に開始。利用料は月1980円で、3月末までは登録月無料。問い合わせは動きのコツ研究所リハビリセンター(050・3390・0152)へ。【関谷徳】

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