ステロイドに治療効果=新型コロナ患者の死亡率低下―英治験


【ロンドン時事】新型コロナウイルス感染症の治療法確立に向けた臨床試験が英国で行われ、安価で入手しやすいステロイド薬に重症患者の死亡率を低下させる効果があることが分かった。英オックスフォード大の研究者らが16日発表した。
 治験では、人工呼吸器を装着した患者らを対象にステロイド薬「デキサメタゾン」の効果を調べた。通常の処置を受けたグループは28日以内の死亡率が41%だったのに対し、デキサメタゾンを10日間投与されたグループの死亡率はこれを3分の1下回った。
 酸素治療を受けている患者を対象とした治験でも、ステロイドを投与されたグループの死亡率は2割低かった。ただ、呼吸機能に問題のない患者には投薬効果がなかった。 (C)時事通信社

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