動脈硬化抑制の仕組み発見 糖尿病患者のiPS活用


東北大大学院などのグループは15日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い、糖尿病の代表的な合併症である動脈硬化の進行を抑制する仕組みを突き止めたと発表した。研究成果は米国科学会誌に掲載した。米ハーバード大と研究成果を発表した東北大大学院の豊原敬文助教らは、動脈硬化の症状の有無で、糖尿病患者のiPS細胞を2種類作製。両者を比較すると、動脈硬化症状が見られなかった患者の細胞に「小胞体内エステラーゼ」というタンパク質の量が増えているのを見つけた。解析の結果、この物質が動脈硬化の進行を抑える働きをしていることが判明したという。

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