AIで医薬品情報提供、木村情報技術など開発


木村情報技術(佐賀市)はキッセイ薬品工業と共同で、医薬品の詳細な情報を人工知能(AI)を使って提供するシステム「AI-Detail(アイ―ディテール)」を開発した。製薬企業向けのサービスとなる。新型コロナウイルスの影響で医薬情報担当者(MR)の医療機関への訪問が制限されるなか、医師らに必要な情報を円滑に伝えられるようにする。開発したシステムは製薬企業が作成したパワーポイントの資料を読み込み、文字を音声に変換する。医師らが必要とする情報のキーワードをパソコンなどで指定すると、AIが適切な部分の資料を自動で選んで表示し、併せて音声で読み上げるようにしている。MRが医師らに薬品の情報を提供する際、日本製薬工業協会のガイドラインに沿って行うことが決められている。ガイドラインでは例えば、「安全」であることを説明する際には、根拠となる資料を示すことになっている。アイ―ディテールもガイドラインに沿って必要な資料を自動で提示するよう設計した。

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