看護師常駐の相談センター始動 那覇空港、移動緩和で


沖縄県は19日、都道府県をまたぐ移動制限が全国で解除されたのに伴い、那覇空港に旅行者相談センターを設置した。看護師が常駐し、搭乗客に発熱症状が見られた場合は速やかに医療機関と連携する。県外から新型コロナウイルスが持ち込まれるのを防ぐため水際対策を強化した。玉城デニー知事は同日のセンター開所式で「観光客が安心して沖縄を訪れ、県民が安心して迎えられる環境を構築したい」と述べた。運営する沖縄観光コンベンションビューロー(那覇市)の下地芳郎会長は「本日から県外からの観光客が増える。空港での水際対策の重要性は増している」と話した。センターの正式名称は「旅行者専用相談センター沖縄」。到着フロアの一角にあり、看護師2人、スタッフ1人が常駐する。業務時間は午前6時~午後11時とする。到着口に設置したサーモグラフィーで搭乗客の発熱を確認した場合、本人の同意を得た上でセンターで健康状態を確認する。その後、保健所に連絡したり、センター指定の車両で医療機関に送ったりする。県内の宿泊事業者や飲食店なども、観光客への検温実施などの感染防止策をとっている。センターはこうした情報を一元的に集約する機能も担う。

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