大雨で避難所開設、コロナ対応に課題


福井県の6月14日の大雨で福井市内では唯一、安居小学校に避難所が開設された。新型コロナウイルス感染症対策のため、校内に入る前に避難者が実施することになっている検温や問診が行われず、課題が残った。⇒福井県内大雨で道路冠水、土砂崩れも福井市は午後6時半、安居地区に避難勧告を出し、避難所を開設したとメールや防災無線で流した。ところが、開設や運営にあたる「避難所対応員」の市職員は地区外在住で、道路の冠水などもあり到着したのが同7時40分。解錠はいち早く到着した学校関係者が行った。準備が十分に整わないまま、同7時55分と同8時5分に2家族5人の避難者が到着。原則として外で行う検温や手指消毒が玄関内に入ってからとなった。問診は同8時半ごろから体育館で実施された。市の担当者は「土砂降りの中、外での検温や問診は難しい。課題かもしれないが、柔軟に考えて対応したい」と話した。市は今月上旬、新型コロナ対策として「3密」を避けるため大半の地区で避難所を公民館から小学校に変更している。16日には避難所対応員を対象にした研修を行い、対策を確認する。

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