福岡県の開業医 87%が外来減、保険医協調べ


福岡県内の開業医に新型コロナウイルス感染拡大の影響に関して緊急アンケートをした結果、今年2~4月の外来患者数が、前年同時期と比べて「減った」との回答が87%に上ったことが8日、分かった。県保険医協会が発表した。感染を恐れ、受診を控える動きが原因とみられる。一方、自身や知り合いの医療機関で、新型コロナに関する風評被害が「ある」との回答が18%あった。被害は発熱患者を診る医療機関に特に集中する傾向があったといい、「スタッフに対する暴言」「スタッフの子どもが保育所で隔離、預かり拒否」などの事例が寄せられた。PCR検査を保健所などに依頼したことがある医療機関は39%で、うち61%が、依頼を拒否されたことがあると答えた。アンケートは協会に登録している診療所や病院1999カ所を対象に、4月27日~5月11日に実施。858カ所から有効回答を得た。同協会は「深刻な経営状況の悪化もうかがえる。このままでは少なくない医療機関が閉院の憂き目に遭いかねない」との懸念を示した。〔共同〕

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