[東京]町田にPCR検査施設


町田市は27日、市医師会と協力し、新型コロナウイルスのPCR検査を行う「地域外来・検査センター」を開設した。新型コロナウイルスの「帰国者・接触者外来」を設けている病院に検査が集中し、負担が増大している状況などを考慮したもの。検査は「ドライブスルー方式」を採用し、平日の午後1時半~4時半、町田市民を対象に実施する。センターは、感染拡大の防止で休館しているサン町田旭体育館の地下駐車場に設置。市医師会が派遣する医師が、車の窓越しに綿棒を使って、患者の鼻から検体を採取する。検体は民間の検査機関に送られ、結果は翌日に判明するという。市保健所によると、発熱や風邪の症状でかかりつけ医を受診し、PCR検査が必要と判断された場合は、センターを予約。患者は自家用車などで移動して検査を受け、陽性となった場合は、保健所が適切な対応にあたるという。検査に要する時間は1人3分ほどで、1日あたり30件以上の検査ができる見込み。今月24日には試験的に検査を実施。作業に問題がないことを確認したという。この日は町田市役所で開設に関する覚書の締結式も行われ、石阪丈一市長と市医師会の林泉彦(もとひこ)会長が出席。石阪市長は「地域医療を安定供給するための大きなポイント」とあいさつ。同体育館の周囲には住宅もあるが、林会長は「車に乗った人が通り過ぎるだけで、人通りのあるところに出かけるよりもはるかに安全。感染のリスクを恐れる必要は全くない」と説明した。市保健所によると、PCR検査に特化した拠点を設けるのは多摩地域で初めて。八王子市は5月の大型連休明けにも、PCR検査を行う仮設診療所を設置すると発表している。

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