転院受け入れの医療機関に10万円 新型コロナ、高齢者1人当たり


県は新型コロナウイルスに感染後、症状が回復した高齢者のうち、基礎疾患などで引き続き入院が必要な高齢者の転院を受け入れる医療機関に対し、1人当たり10万円を支給する。高齢者の健康を守りつつ、新たな陽性者の受け入れ病床を確保する。県は15日、関連経費を盛り込んだ一般会計補正予算を14日付で専決処分したと発表した。県内では昨年12月から急速な感染拡大が進む。入院病床が逼迫(ひっぱく)する中、高齢者の転院を受け入れる医療機関を増やし、新規感染者の受け入れ態勢を強化する必要があると判断した。今月4日以降、転院を受け入れた医療機関に支給する方針。県によると、陽性者を受け入れる病床は469床で使用率(14日現在)は66.3%と過去最高を更新。このうち、陽性者を即座に受け入れることが可能な「即応病床」は348床で使用率は89.4%に上り、危機的な状況が続いている。補正予算には、感染拡大を受けて対応に当たる医療機関への支援を継続するため、4日以降、新規感染者を受け入れた医療機関に、1人当たり10万円を支給する経費も盛り込んだ。補正予算の総額は87億7300万円で、陽性者の受け入れ強化に向けた経費は計2億7600万円。このほか、県の要請に応じ、13日~2月7日に夜間の営業時間を短縮した酒類の提供を伴う飲食店などに支払う協力金(最大104万円)として、84億9700万円を計上した。

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